
プロ・アマチュアを問わず、写真家にとって、カメラは地球のリアルな現状を伝える重要な手段として機能してきました。

キヤノンは、世界で最も有名なブランドの一つとして、映像機器関連の製品およびサービスを提供しています。しかし、2022年2月に発表された英紙ガーディアンの記事で明らかになったように、キヤノンは環境に優しく、社会的責任を果たすブランドであると自称する一方で、気候変動懐疑論・否定論のプラットフォームとなるシンクタンク、「キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)」を設立するという2つの顔を持っています。
私たちは、キヤノンが、政府への積極的な働きかけや企業理念である「共生」を通じて、気候変動対策の推進に大きな役割を果たすことができると信じています。
地球への愛とともに、私たちはキヤノンが行動を起こし、気候危機を逆転させるための闘いに参加することを求めます。私たちはキヤノンに対し、気候変動の科学を否定する研究主幹の出版物が撤回されるまで、CIGSへの支援を撤回し、同シンクタンクの反科学、化石燃料推進の見解を支持しないことを公式に表明するよう要請します。

“Canon, time to focus on the future. End climate denial now.“(キヤノンは気候変動懐疑論に終止符を打ち、未来にフォーカスしてください。)
ニューヨーク・タイムズスクエア 2023年3月22日(現地時間)
この精神に基づき、私たちは「Cameras Don’t Lie グローバル・クライメート写真コンテスト 2023」の開催を決定しました。この写真コンテストは、世界中の写真家の創造力を活かし、キヤノンが自称している持続可能な企業であるよう求めることを目的としています。
写真家たちは、カメラのレンズを通して、気候危機が環境にどのような影響を与え、地域コミュニティがどのように対処しているかを目の当たりにし、世界で本当に起きていることについて、「カメラは嘘をつかない(cameras don’t lie)」ことを証明しました。干ばつや洪水などの気候災害の写真であれ、気温上昇と闘う人々の行動であれ、彼らはそれを世界 — そしてキヤノンに — 見てもらいたいと願っています。
そして、キヤノンに気候変動の否定と遅延への支援を中止するよう求めようと、本コンテストには世界30カ国以上から180を超える応募がありました。
審査員による慎重な審査の結果、入選作品10作品と最優秀作品1作品が選出されました。最優秀作品はキヤノンの年次株主総会に先立ち、ニューヨークのタイムズスクエアに掲示され、同社に対して公に回答するよう求めるメッセージを発信しました。
Winner

Finalists

Marcin Zajac
アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ヨセミテ国立公園

Patrick Perkins
アメリカ合衆国 カリフォルニア州 コロナ・ハイツとサンフランシコのダウンタウン

安部 真梨絵
沖縄県 石垣島

César David Martínez
コロンビア ラ・グアヒーラ県 バランカス アトヌエボ 鉱山群

土屋尚幸
鹿児島県 奄美大島

Satyaki Acharya
インド コルカタ

Wai Maung
ミャンマー マンダレー地方 ニャウンウー

Katherine Cheng
カナダ オンタリオ州 プレスクィール州立公園

小関 一成
山形県と宮城県境 蔵王山9合目

遠藤 奏
北海道 網走湖
Jury
Supporters

この重要なメッセージを世界に発信するため、ハッシュタグキャンペーン「#CamerasDontLie」を実施します。ぜひこのハッシュタグとともに、自然や環境、気候危機に関する画像やコメントを投稿して、私たちと一緒にキヤノンに行動するよう呼びかけましょう。
#CamerasDontLie